
有用なレビューでは、調査内容と結論のつながりが具体的にどこで途切れているかをたどれます。その検証の準備には、質問、調査対象物、観察事項、使用された手法、最終的な回答を関連付けた指摘事項一覧を作ると便利です。これにより、重大な不備と、結果に対する不同意とを区別しやすくなります。
すべての資料を揃えることから始める
鑑定書全体、添付資料、付託された質問の情報が必要です。一部のページだけでは、文書の別の箇所に示された制約が分からない場合があります。元のファイルや資料を入手できない場合は、調査への問題点を述べる前にその旨を記録します。
一つの項目の構成
- 検証する記述のページと正確な文言。
- その記述に関係する対象物と質問。
- 鑑定書の作成者が示した基礎資料と手法。
- 具体的な欠落、矛盾、または検証できない前提。
- 回答への影響の説明と、検証に必要な資料。
すべての指摘が同じ重要性を持つわけではない
番号の誤記は結果を変えない場合がありますが、対象物の特定の誤りは調査全体に影響する可能性があります。重要性は結論との関係を通じて説明します。同種の指摘を数多く並べても、実際に重要な一つの論理的なつながりの分析に代えることはできません。
検証可能な指摘の例
計算に使用された面積の出所が鑑定書で明らかにされていないとします。有用な指摘は、その具体的な行を示し、入手できる図面と比較し、その値が最終結果に及ぼす影響を説明します。こうした照合のない「計算額が過大だ」という言葉は、評価にとどまります。
レビューと新たな調査
批判的分析は、提示された根拠を評価するものです。レビュー担当者自身が測定、試験、新たな計算を行う場合は、その作業と前提条件を明確に区別する必要があります。他者の算出額の不備を発見しただけで、自身が正しいとする金額を導くことはできません。
証拠の許容性や追加鑑定・再鑑定の実施に関する法律上の問題は、所定の手続に従って判断されます。レビューは専門的な事項についての主張の根拠になり得ますが、特定の訴訟手続上の判断を保証するものではありません。
ご相談の前に、実際に争いのある回答を簡潔に一覧にしてください。元の文書は強調表示を加えずに保管し、指摘事項一覧は別に作成してください。検証しやすくなり、依頼者の手元に必要な添付資料がないことを、鑑定人が調査をしていない証拠と取り違えるのを防げます。