review.moscow鑑定書の検証

鑑定書に付託された質問への回答がない

質問を付託して鑑定書を受け取ったのに、知りたい事情が明らかになっていない。網羅性に問題があると述べる前に、依頼事項と調査全体を照合し、回答がない理由が説明されているかを確認する必要があります。

鑑定に付託された質問と、鑑定書の調査部分および結論との照合

質問の正確な文言を確認する

まず、調査の根拠となった文書、すなわち裁判所の決定書、その他の決定書または合意された依頼事項を確認します。対象物、期間、条件、構成要素を省かず、質問を全文書き出してください。一つの質問に複数の課題がある場合は、分けて確認します。不具合の有無に関する記述と、その発生原因に関する質問とでは、必要な調査作業が異なります。

次に、鑑定書全体からその質問に関係する箇所を探します。回答が調査部分で詳述され、結論部分では要約または参照だけが示されている場合もあります。読みにくくなることはあっても、網羅性を評価するには文書全体を考慮する必要があります。作成者が添付資料を参照している場合は、それらも確認する必要があります。

回答の欠如と、理由を示した回答不能を区別する

鑑定人が課題の解決に必要なデータを持っていない場合があります。たとえば、文書の原本がない、修理で対象物が変化した、設備の稼働条件が記録されていない、といった場合です。質問が鑑定人の専門知識の範囲を超えることもあります。そのため、「特定することはできない」という表現自体は、調査の不備を示すものではありません。

その理由が、具体的な課題との関係で理解できることが大切です。どの情報がないのか。それなしでは、なぜ根拠のある結果を得られないのか。手元の資料に基づき、どのような作業を行ったのか。質問の一部には回答できるのか。説明から調査の限界が分かる必要があります。資料不足という一般的な説明だけで、その資料の重要性が示されていない場合は、詳しい説明が必要です。

別のケースとして、求められた回答の代わりに、関連する別のテーマの結果が示されている場合があります。たとえば、損傷を列挙してもその発生の仕組みを検討していない、修理費を算出しても特定の不具合を解消するために必要な作業範囲を定めていない、といった場合です。この場合、レビュー担当者は課題の内容と実際に行われた作業を照合します。

質問と回答の対応表を作る

初期確認には、依頼事項の各項目について別々に一覧を作ると便利です。質問の文言、関連する調査ページ、得られた結果、最終的な回答を記載します。複合的な質問では、各部分を明記します。この一覧により、課題が完全に見落とされているのか、回答が特定の対象物、期間または条件に限られているのかを把握しやすくなります。

意味の変化に注意してください。商品が特定の仕様書に適合するかという質問には、仕様書の特性との比較が必要です。商品が通常の用途に適しているとの説明は有用な場合もありますが、別の課題を扱っています。レビュー担当者は、具体的にどの項目が比較されておらず、それが最終結論にどのような意味を持つかを示す必要があります。

対象物の特定を照合してください。質問に複数の製品、室内空間または土地が示されている場合、包括的な回答にはそれぞれについて明確な根拠があるか、結果をまとめる理由が説明されている必要があります。現物確認した一つの試料の記載を、ロット全体への回答と自動的にみなすことはできません。一方、抽出調査の可否は、使用された手法と付託された課題を踏まえて評価します。

レビューで専門家が確認する事項

検証の対象は、質問、基礎資料、手法、結果、結論の文言のつながりです。レビュー担当者は、その回答を示すために必要な作業が行われたか、制約が記載されているか、文書の各部分に整合性があるかを確認します。回答がない場合は、すでに記載された結果から得られるのか、追加情報が必要なのかを明らかにする必要があります。

たとえば、必要な測定値がすべて添付資料にあっても、質問との関係でその意味が説明されていない場合があります。別の場合には、測定自体が行われていません。読み手が明確な回答を得られないという外見上の結果は同じでも、指摘の根拠は異なります。レビューではこの違いを明らかにし、資料で確認できない作業について推測することを避ける必要があります。

質問自体の表現も確認します。広すぎる依頼、技術的概念と法的概念の混在、前提条件の欠如は、明確な結果を得る妨げとなることがあります。レビュー担当者は、技術的により正確な表現を提案できます。有責性、決定の適法性、請求の認容に関する質問は法的評価に属し、代理人との相談が必要です。

具体的な検証に必要な資料

  • 添付資料と元のページ番号を含む鑑定書の全文。
  • 付託された質問の正確な文言と、変更があった場合はその変更に関する文書。
  • 当初の鑑定人に提供された資料の一覧。
  • 入手できる場合は、追加書類の請求とそれに対する回答の情報。
  • すでに受領している鑑定人の説明および追加の調査資料。

実務上どの事情が不明なままなのかを、別途明示してください。技術的な検証には、違反を探してほしいという一般的な依頼よりも、「発見された不具合がどの製品に関係するか特定されていない」といった指摘の方が役立ちます。文書は元の状態で保存し、ご自身のコメントは鑑定書の本文と区別できるよう別ファイルでお送りください。

欠落点を明確にするために役立つ質問

  1. 付託された質問の各部分について、鑑定書に根拠のある回答があるか。
  2. どの調査結果が回答を裏付け、それがどこに記載されているか。
  3. 手元の資料と使用された手法を踏まえ、回答できない理由が説明されているか。
  4. 未解決の技術的課題を解決するには、どの情報または調査作業が必要か。

指摘事項をまとめ、次の対応を選ぶ方法

指摘事項には、質問番号、関連ページへの参照、残る不明点の説明を含める必要があります。基礎資料の欠如、調査の一部の欠落、矛盾、不明確な表現など、検証の妨げになっているものを別途示すと有用です。具体的な説明を求める根拠となり、言葉だけの争いを避けやすくなります。

鑑定書の不完全さと、その根拠の妥当性への疑義とでは、異なる訴訟手続上の対応が必要になる場合があります。説明、追加鑑定または再鑑定の必要性は、事件の事情に即して評価され、権限を有する機関または裁判所が判断します。レビューは専門的な論拠の提示と未解決課題の特定に役立ちますが、それ自体が当初の鑑定人の結論を取り消すものではなく、新たな鑑定の実施も保証しません。

関連する調査

課題の相談・資料の送付 →

お申し込み

鑑定書と鑑定人への質問をお送りください

初期評価には、鑑定人の鑑定書または専門家の意見書、裁判所の決定書または契約書、付託された質問、添付資料、写真、関係書類、および紛争についてのご自身の立場が必要です。

  • 手法上・論理上の誤りの特定。
  • 基礎資料の網羅性の確認。
  • 結論の根拠の妥当性の分析。
  • 鑑定人への質問の作成。
  • 再鑑定または追加鑑定に向けた資料の作成。

最大10ファイル、1ファイル10 MBまで、合計15 MBまでです。鑑定人への質問と添付資料を含む鑑定書全体をお送りください。容量の大きい資料については別途ご相談ください。

データの取扱いについて: 個人データ取扱方針. 調査に関係する資料のみを添付してください。不要な他の方のデータは伏せてください。

最大10ファイル、1ファイル10 MBまで、合計15 MBまでです。鑑定人への質問と添付資料を含む鑑定書全体を添付してください。容量の大きい資料については別途ご相談ください。

添付は各10 MBまで、最大10ファイル、合計15 MBまで。ファイルが受け付けられなければ、問い合わせは送信されません。

調査報告書・司法鑑定のレビュー — review.moscow+7 965 751-25-80
+7 965 751-25-80メールする課題について相談 ↗